書評:Webサービスのつくり方―「新しい」を生み出すための33のエッセイ
概要
Yusuke Wadaさん(通称ゆーすけべーさん)の著書です。かなり早い時期からWebサービスを作ってこられ、かなり有名になった方です。未踏ユースに採択されるなどかなり飛び抜けた才能をお持ちです。そんなユニークな経験を綴っているのがこちらの書籍になります。
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得られること
Webサービスというものを俯瞰できる
この書籍ではバリバリコーディングについて記述するというよりも、個人でWebサービスを構築する上での流れを重視しています。
第一章「心構えと下準備」では体験談を交えてWebサービスを作る上で何が必要か、Webサービスはそもそもどういう要素が必要なのかということが書いてあります。HTMLやCSS、PHP、Perlとはなんぞや、という人にはすごくありがたい内容になっています。
第二章「企画」では、どのようにしてアイデアを生み出し、洗練していくかを書いてあります。読むだけではなるほど、と思うだけで終わってしまうので試しに何か考えてみると良いと思います。
技術的なポイントを垣間見れる
第三章「設計」から技術的な内容がちらほら出てき始めます。初歩的な内容ではありますが、どのようなことに気を使って製作をすべきかというところがわかるのではないかと思います。
第四章「開発」では実際にPerlのコードを掲載しながら、プログラムの役割などを説いています。そもそもサーバはどうしたらよいのか、という疑問にも答えてくれる内容になっており、この章を読めばググって何か作り始められる、取っ掛かりとしてはいい内容になっています。
運用についても知る
第五章「プロモーションと運用」は、宣伝やアクセス解析・パフォーマンスアップに関する内容になっています。折角作ったWebサービスも使ってくれる人がいなかったり、使いにくいものであったりするとあまり意味がありません。作った後の大切さというものがわかる章になっています。
まとめ
Webサービスを作ってみようかなと思っていて、何からすればいいかわからないという人にはおすすめの一冊です。既にどのようにすればWebサービスが作ることが出来るか、必要な要素は何かわかっているような方には少し物足りない内容かもしれません。しかしながら、体験談がユニークなので読み物としても面白い内容となっているので流し読みする価値は有ると思います。
日本実業出版社
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Perl以外の言語ってどうなんだろう。。。という方にはこちらの書籍がおすすめです。こちらは今回した書籍とターゲットは同じで、Webサービスとは何か?という方にも易しい本です。違いを挙げるとすればかなり新しい本なので、開発環境や考え方はモダンなものが記載されています。「起業のための」と書いていますが、「一人でつくる」と読み替えても問題ない内容になっています。
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